忘れないように日本語の練習

英語圏へ軽いジャブ程度に語学留学するはずだったのです。気が付いたら海外で暮らして10年以上も経っていました・・。

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アメリカと日本のiPS細胞研究競争

先月、iPS(induced Pluripotent Stem cell)研究で、アメリカと日本で同時に素晴らしい論文が発表されました。この偉業に対して日本では京都大学をサポートする方向で、政府がやっと動き始めました。

僕は日本政府の対応の遅さにムカムカです。それはなぜかを書き殴ってみるというのが今回の試みですが、別にこのブログを政府の役人が読んだところで、研究に対する政府の姿勢が激変するはずがありません。つまり、今回は記事を書くだけ無駄、それはまるで自爆テロで、意気込んだ犯人だけが爆死するような空振り企画です。

最近のニュースによると、京都大の山中教授は現存の日本の研究体制では、アメリカに太刀打ちできず、技術特許で美味しいところ全てを吸い取られてしまうと懸念してます。事実、彼自身も日本の研究環境では満足に実験できないのでアメリカで研究していると聞きます。それでは、なぜ中山君がとても焦っているかを考えてみましょう。

ここで簡単に両国の比較をしてみましょうか。

アメリカ

政策:
カリフォルニア州Governor、シュワーツネガー氏が率いる州の研究機関the California Institute for Regenerative Medicine(CIRM)は1年間で約342億円をstem cell研究に投資して、10年間で技術を実用化及び知的財産化する。

研究費:
約3425億円(10年間:2005-2015)

頭脳:
アメリカで研究する世界中の有能な方々。

日本

政策:
次の5年間、日本の優れた研究者達を京都大学を拠点にして、技術の実用化に向けて研究と特許取得。

研究費:
約100億円(5年間:2007-2012年)

頭脳:
オールジャパンと言い張るくらいなので99.9%日本人でしょう。

僕の意見
さて、日本の問題点は:
(1)バイオ研究は知的所有権/特許が命です。西洋に比べると、日本は研究結果を迅速に特許化する基盤が確立していません。これはとてもヤバイです。良い研究成果を出しても、特許申請でモタつくなんて論外です。

(2)研究資金力が日本はアメリカに比べ、非常に乏しすぎます(日本はアメリカの約17分の1)。仮にアメリカと日本で同じ研究を行ったとしましょう。アメリカは170人の研究者を雇用し、日本は10人の研究者を雇います。1年後の研究成果はアメリカの方が上回るのは、保育園児にもわかるほど明らかです。成果は全て特許/知的財産になります。つまり、研究の成果をだすスピードが早ければ早いほど、研究競争に勝つ可能性が高くなります。

(3)アメリカでは有能な人材を世界中から確保し研究できるように環境が整備されています。それを反映して、京都大学と同時に研究論文を発表したWisconsin-Madison大学の研究リーダーはJunying Yu(たぶん中国系)、そのほかヨーロッパ系や韓国系の名前も論文に載ってます。それに比べ京都大の論文は全て日本人。ちなみに、日本の役人達は、研究機関の30%を外人研究者にするかしないかを議論しています。21世紀なのに彼らの意識レベルは江戸時代の鎖国政策からまだ卒業できていません。残念ながら、日本で日本人研究者を寄せ集めたとこで、世界中の卓越した頭脳が集まるアメリカに勝ち目はありません。

結論
日本の政策は、日本の優秀な研究者達の能力を活用しきれてません。このバイオ競争を戦争に例えると、アメリカは兵隊、武器、設備、軍資金をすでに用意して戦闘態勢にいる状態です。日本は今からやっと兵隊、武器、軍事設備を整え始める状態です。つまり、日本はこの競争する前から負けが決定しているのです。日本は負け戦を始める前に、アメリカとの共同研究で甘い汁を一緒に吸えるような戦略に方向転換するべきでしょう。さもなければ、税金から捻出される100億円の投資は無駄に終わります。 ハラグロい研究者達のパーティーや個人旅行の費用になるのがオチでしょう。5年後日本がアメリカにボロ負けした際に損害を被るのは血税を納める国民なのです。
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日本人の知能が低下してる?

先日発表されたOECDの15歳対象の国際学力テストの科学活用力の結果です。生徒間競争がなく、日本より授業時間が少ないマッタリ教育のフィンランドが2003年に続き1位です。日本は前回2003年の2位から今回6位に落ちました。とうわけで、今回も僕の言いたいことをブチまけるだけの利己的爽快企画です。

日本のメディアは若者の学力低下を長年実施されている“ゆとり教育”のせいにして、政府の失策として叩いています。しかし、テストの結果から、フィンランドの教育レベルが日本より優れているのと“授業の時間数を増やせば学力が上がる”という質より量の方針は意味がないのはイクラちゃんにでも理解できます。

OECDテストって何?
OECDのPISAテストはOECD加盟国の15歳の生徒を対象に、読解力、数学的活用力、科学的活用力、問題解決を調査するものです。詳しくはOECDサイトを参照してください。(http://www.pisa.oecd.org/pages/0,3417,en_32252351_32236102_1_1_1_1_1,00.html)
さらっと科学活用力テストの例題を見たのですが、平均的な日本人には到底まともに答えれないであろうという問題でした。それはある事実や出来事に対して、科学知識を用いて論理的に説明するという方式だからです。

この類のテストには僕はイタイイタイ経験があります。まず、英語能力試験のIELTSです。ライティングの試験ではお題に対して、議論し意見を書くのです。僕は大学まで日本で教育を受けましたが、議論方法を習う機会がありませんでした。そのおかげで、意見を順序だてて書くという行為に地獄を見ました。その後のニュージーランドでの大学院でもこれで痛い目に遭いました。

日本教育の問題点
問題は日本が伝統的に実施している暗記力教育なのです。質問AにはBと答えるという点と点を結ぶだけの2次元的な頭脳運用能力こそが原因なのです。日本では暗記力=知能という偏見的な定義の基で幼小中高大で教育を受けます。対照的に英語圏では知識を用いた運用力を知能と定義して3次元的教育を受けます。簡単に言うと、日本教育“ドラえもん→のび太”と受動的に習うのに対し、英語圏教育は“なぜドラえもん→のび太なのか?魔法使いサリーちゃんではどうか?1000万パワーのバッファローマンの位置づけは?”となります。つまり、知識を用いて熟考し、意見を述べることを学びます。

残念なことに日本ではこの教育方法はまず定着しないでしょう。なぜなら、これは屁理屈、言い訳で片付けられる可能性が高いからです。年功序列の文化上、これは他人又は年上に対して敬意が足りない行為として扱われるでしょう。例えば、上手に理屈をこねる生徒に対して先生は“おまえの根性は曲がっている、気合が足りない。”と日本独特の精神論で一方的にねじ伏せるでしょう。また、“のび太のくせに生意気だ!!”という名言はまさに日本封建社会の象徴といえます。のび太がどんなに正当性や権利を主張してもジャイアンには理解できません。この文化的拘束力を取り除かない限り、教育レベル向上は望めないででしょう。現在の2次元的教育体制では明らかに世界の競争力に対抗できません。テスト参加国が毎回増えていく中、これからも、日本はOECDテストで確実に順位を落としていくでしょう。

さて結論です。 
一体何が言いたかったかというと、“高校生学力低下=ゆとり教育のせい”というメディアの短絡的な結論づけは、日本人全体的な知識応用能力不足を表しています。このテスト結果を表面上でしか判断できないメディア記者の方々は、日本文化にドップリと漬かりすぎて、彼ら自体が学力低下の一因であるという考えに到達できません。

この記事を今読んでいて、“わかったような事書きやがって、若造のくせに生意気だ!!”と感じている方は上記の通りジャイアン化しています。その態度を改めない限り、日本の教育に未来はないでしょう。

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